髪のメカニズム

髪はどのようにして生えるのか?

はどのようにして生えてくるのでしょうか。
薄毛や脱毛症に悩む方はまずこの髪が生えるメカニズムについて理解するのが大切であります。

まず妊娠2ヶ月前後経過した胎児の平らな皮膚にくぼみができて、そのくぼみが徐々に深くなって毛胞を形成します。これはまず表皮の細胞が真皮側に向って活発な細胞分裂を起こし、膨らみます。これを毛芽といい、その下に線維芽細胞が集まり、細胞の集合体となります。

これが急激に成長し、徐々に毛の組織に変化しながら、毛包が作られていきます。毛包には毛乳頭ができて、さらに毛乳頭を囲むようにして、毛母細胞が細胞分裂を繰り返していきます。

毛乳頭は毛細血管から運ばれる必要成分を受け取り毛母細胞に与えますが、ただ中継して与えるのではなく、毛母細胞に必要なそして最適な物質に再生産したうえで与えています。そして毛母細胞は、毛乳頭からすべての栄養源になるものをもらって細胞増殖を繰り返し、毛根鞘に支えられるようにして、上へ上へと押し上げられ、水分をなくしながら角化し、になり伸びていきます。



髪の本数は個人差がある

髪の毛の本数は、大きな差が人種間にあり個人差もあります。ごく少ない人だと約5万本、多い人だと約15万本といわれています。
一般的な日本人の髪の本数は、10万本前後と考えられています。この10万本のが1日約0.3~0.4㎜伸びて、1ヶ月もすれば、大体1㎝伸びる計算となります。

著しい伸長をするのエネルギーの補充は、大動脈から動脈へ、そして細動脈から毛細血管へと流れる血液によって運ばれてきます。そのため血液は新鮮でペーハーバランスがとれていて、かつ毛母細胞に必要な栄養源や酸素などを十分に含む、質の良いものであることが重要といえます。

そしてさらに血液の状態を良好に保つためには、内臓諸器官が正常に機能しなくてはならず、そのためには、これらすべてをコントロールする自律神経の働きにトラブルがあってはなりません。

このように心身の健康状態が良好に保たれているときに、健やかで美しい髪が豊かに生えてきます。



ヘアサイクルについて

が生え、どんどん伸びていき、ある時点で成長が止まり、そして抜け落ちて、また新しいが生えてくる。これを毛周期(ヘアサイクル)といいます。

成長期は、が伸び続けている時期で、その期間は3~8年くらいであるといわれています。退行期は成長が止まり、毛乳頭や毛包が萎縮し、抜け落ちる寸前で、その期間は2~3週間です。休止期は、が抜け落ち、新たに新生毛が生える準備期間となっていますが、この期間は4~6ヶ月です。

髪の毛は3~8年で生え変わります。一般的に毛周期は4~5年が一番多いと考えられていますが、中には20年近く伸びるケースもあるといわれています。

通常髪の毛の成長速度は1ヶ月約1.2㎝、1年で約15㎝になります。このことから、の長さで、その人の平均的な毛周期を知ることも可能になってきます。

また毛周期は異常な抜け方や脱毛を知るうえで、かなり重要な目安になります。例えば、異常に抜け毛が多い人から抜けた髪の毛を見ると、細いや短いがたくさん混ざっています。この短くして落ちたは、退行期に至らずにまだ成長期にあるが落ちているといえます。すなわち毛周期の乱れ、あるいは毛周期が極端に短くなったといえ、これは脱毛原因の存在を証明していることになります。

が細くなるということは、毛根周辺の細胞活性力が低下し、太いを生やす力をなくしている状態です。さらにその状態のまま放置してしまうと、一段とは細くなり、地肌がだんだんと透けて見えるようになってきます。この細くなったが抜けると次に生えてくるはさらに細くなっています。

こうして、極度に弱った毛根周辺の細胞は徐々に仮死状態に近づき、ついにはを生やすことすら停止してしまうのです。