脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症とは、皮脂分泌の過剰な人に起こる脱毛症です。

皮脂は皮脂腺で作られて、皮膚表面で汗と混ざり、皮脂膜を形成しています。皮膚表面における水分の蒸発を防いで皮膚の潤いを保ちます。頭部において皮脂は毛髪の保護に役立っています。毛髪に平滑性を与え、キューティクルが絡み合うのを防ぎはがれおちないようにしています。そしてが濡れたときも、毛髄質への水分浸透を少なくして、短時間での乾燥を可能にしています。

しかしその反面、過剰に分泌すると、毛孔を逆流して毛根周辺を油漬けの状態にしてしまいます。
毛穴の一番下に位置する毛乳頭も油漬けになってしまうと、この毛乳頭から栄養補給を受ける毛母細胞は大きなダメージを受けることとなります。また、皮脂は毛根鞘内にも充満し、毛根とそれを支える内毛根鞘の摩擦抵抗を下げてしまい、が本来持っている固着力(1本につき約50グラム)を低下させて、を抜けやすくさせてしまいます。

さらに皮脂によってふさがれてしまうと、毛母細胞への酸素供給は不足します。毛母細胞は血液から運ばれてくる酸素だけでは間に合わないため、皮膚呼吸によっても酸素をおぎなっています。さらに毛母細胞が毛髪になるためには角化という作用が必要ですが、これも酸素を必要としています。それを皮脂によって毛孔がふさがれてしまえば、酸素の絶対必要量に対して足りなくなります。